COLUMN
所長の宮口です。3月決算の中間決算発表も終わりましたが、日経によれば11月19日の日経平均株価が17,288円で予想PERが16.31倍とのことですので予想EPS(一株利益)は1,060円程度ということになります。
現状、材料出尽くしということで方向感のない相場展開となっていますが、12月は8日のGDP(7~9月期)確定値の発表と14日の衆院総選挙と並んで、税制改正大綱の公表が予定されています。
ご案内のとおり、法人実効税率を29%台に引き下げる方向で検討が進んでいますが、例えば初年度3%引下げられるとすると、現状の実効税率が35.69%、国外利益構成比がざっくり30%と仮定すると、予想EPSは1,094円(318+(742÷(1-35.69%))×(1-32.69%)))まで上昇し、現状のPERを前提とすれば、日経平均株価は17,843円まで上昇することになります。
グローバル化が進んだ現在、日経225採用銘柄の海外利益構成比はより高くなっていますし、実効税率の引下げは繰延税金資産の取り崩しを通じて改正年度のEPSの減少にもつながりますので実際はどうなるかわかりませんが、その他の改正項目を含めて注視していきたいと思います。
宮口
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